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2025/11/18 UP 家づくりの基礎知識:擁壁(ようへき)とは?

土地を購入して家づくりを考えるとき、
ぜひ知っておきたいのが「擁壁(ようへき)」という言葉。

なんとなく聞いたことはあっても、
「実際どういうもの?」「費用はどれくらい?」といった
具体的な内容までは知らない方も多いのではないでしょうか。

擁壁は、土地の安全性や将来のトラブルを左右する
とても重要なポイントです。
今回は、擁壁の基本知識を分かりやすくご紹介します。


■ 擁壁とは?

「擁壁」とは、崖や高低差のある土地で
土の崩れや滑り落ちを防ぐための“壁状の構造物” のことです。

道路よりも高い場所に敷地がある場合や、
隣の土地との間に高低差がある場合などに設けられます。

もし擁壁がなければ、
地面の横からの圧力によって崩れ落ちてしまうことも…。
つまり擁壁は、建物や人の安全を守る大切な役割を持っています。


■ 擁壁でよくあるトラブル

どんなに頑丈な擁壁でも、
数十年経つうちに劣化やひび割れが起こることがあります。

特に中古物件や造成地を購入する際は、
古い擁壁の状態確認がとても大切です。

補修で済む場合もありますが、
根本的に造り直す必要があると
数百万円〜数千万円の費用がかかることも。

土地や建物を購入する前に、
擁壁の状態や構造をしっかりチェックしておきましょう。


■ 隣地とのトラブルにも注意

擁壁は隣り合う敷地の高低差に関係するため、
隣人との費用負担トラブルに発展することもあります。

一般的には、
高い方の敷地の所有者が自分の敷地内に擁壁を設け、
費用を負担するケースが多いですが、
法律で明確に定められているわけではありません。

また、古い擁壁の場合は、
「どちらが造ったのか」「どちらの土地にあるのか」が
分からなくなっているケースも多く、
修繕の際に揉めることもあります。

土地を購入する前に、
境界線と擁壁の位置・所有者を必ず確認しておくことが重要です。


■ 擁壁の種類

宅地造成等規制法では、擁壁は
「鉄筋コンクリート造・無筋コンクリート造・練積み造(石やブロック)」
と定められています。

ここでは代表的な擁壁の種類をご紹介します。


● 現場打ちコンクリート擁壁

もっとも一般的で強度が高い擁壁。
鉄筋を入れて補強し、裏面には排水のための水抜きパイプを設置します。
耐久性に優れ、長期的に安定した構造です。

● 型枠コンクリートブロック擁壁

型枠状のブロックを積み上げ、
内部に鉄筋とコンクリートを充填して強度を確保します。
化粧ブロックを使えばデザイン性も高く、見た目も美しく仕上がります。

● L型コンクリートブロック擁壁

L字形の鉄筋コンクリート製擁壁で、
施工が比較的容易・コストも抑えられるタイプです。
一般的な住宅地でも多く採用されています。

● 石垣・間知石(けんちいし)擁壁

天然石を積み上げた昔ながらの擁壁。
風合いがあり景観に馴染みますが、
近年はコンクリート製の“擬石”を使うケースが増えています。


■ 擁壁の確認・相談は専門家へ

擁壁は見た目だけで判断が難しく、
内部の構造や排水状況まで確認する必要があります。

そのため、必ず専門知識をもつ業者に相談することをおすすめします。

土地の購入時や造成を伴う新築工事の際は、
擁壁の有無・構造・安全性をしっかりチェックし、
将来のトラブルを防ぎましょう。


■ まとめ

擁壁は、土地の安全を守る“縁の下の力持ち”。
しかし、劣化や設計ミスがあると、
建物にも影響する重要なポイントです。

土地に高低差がある場合や、擁壁のある物件を検討している方は、
早めに専門家へご相談ください。


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